準決勝を観戦してきました!

2018年2月1日木曜日

ラグビー 高校

近畿大会 大阪府予選 準決勝 観戦!!!

なんか漢字ばっかりの見出しになっちゃいました。
が、気を取り直して

摂津高校で準決勝を観戦してきましたー!

道中でマフラーを落として
試合開始にすこし間に合いませんでしたが
(マフラーは無事見つかりました)
しっかり見てきたので書きます。


グラウンドに到着した時には
もう第一試合が始まっていたのですが

「えっ、、、」

と言葉を失いました。


グラウンドがまさかの人工芝になっていたのです。
公立高校なのに、、、!!

調べてみたら2011年に完成してました。w
けっこう経ってるんですね。

自分が高校生の時、
摂津高校で雨の日に試合をして
がっつり泥まみれになった記憶があったので
ビックリしました。



摂津高校vs近大附属



1試合めは摂津 vs 近高

摂津高校はフォワードが、積極的にライン参加するスタイル。
フランカーが飛ばしパスをする場面もあって
まさに現代ラグビーという感じです。

対する近高は
ハーフから直接フォワードにボールを渡してゲインを狙い
そのあとバックスで展開するオーソドックスなスタイルです。


前半は
近高が自陣から積極的にアタックするも
攻めあぐねて最後はカウンターラックかペナルティという苦しい展開。

しかし
摂津もラインアウトが不安定で
なかなか得点には結びつかず。

7-0摂津リードで前半をおえます。
近高がよく守ったなというのが正直な感想です。


摂津はしっかり前に出てディフェンスできており
タックルも最後の一歩を踏み出して体を当てられていました。

中でもラックの見極めが見事。
孤立したところは見逃さず、低い姿勢のまま相手を乗り越えるという
基本に忠実な訓練を積んでいる印象を受けました。

とにかくディフェンスで優位に立っているので
かなり精神的に楽だったはずです。
近高陣内にいる時間のほうが長かったですし。


相手のディフェンスに苦しむ近高ですが
近場のフォワード戦ではそこまで後手を踏んでいません。
摂津のラインアウトモールをがっちりと止められていたので
勝機は十分に見出せそうです。

ただ、いかんせんアタックが行き当たりばったりなのと
接点で前に出れていないのでアタックにテンポが出ないのが苦しいですね。


後半も摂津ペースは変わらず。

1度トライを取るとチームがのってきます。
ホームグラウンドなのもあるのか
監督やOBの方々も盛り上がります。

すこし摂津にペナルティが続き
近高ペースになるかと思いきや
近高も要所でペナルティをしてしまいます。

摂津のアタックの完成度は高くありません。
大事な場面でパスミスやノックオンがあります。
ですが近高のディフェンスも良くありません。
疲れもあるのか組織ではなく個々で粘って止めています。

終盤は気持ちが切れてしまった部分もあるのか
点差が開き出しますが
最後は近高が意地を見せます。

摂津陣22メートル付近の
近高ボールラインアウトから
モールでゴール前まで迫り

フォワードがラックサイドをゴリゴリ攻めて
最後はインゴールに持ち込みトライ。

一矢報いますが、そこでノーサイドでした。






常翔学園vs千里高校


2試合目は常翔vs千里

自分は高校時代
強豪校にボコボコにされた記憶しかないので
すごくボコボコにされる気持ちがわかります。

なのでこの試合は見ててすごく色々な事を思い出しました。


千里はフォワードはちゃんと横幅がありますし
両センターも良いガタイしてるんですよね。

これはワンチャンあるんじゃないか。と。
千里が常翔に勝つという意味ではなく
一泡吹かせることくらいはできるのではないかと思いました。

正直それくらい実力差はあります。
経験上わかりますし、仕方ないです。

でもどうせ試合するんだったら
ケガしない様に万全を期しながらがんばろう。
という気持ちでこーゆーとき自分はやってました。


結果は76-0で常翔の勝利。

やはり常翔は強かったです。
昨年花園に出場しているのは伊達ではなかったですね。

10番がとにかくキレッキレで
ディフェンスではフルバックにポジショニングしたり
後半はスクラムハーフをしてたりと
なんかもう何役できるねんって感じでした。






東海大仰星vs淀川工科




3試合目は昨年の全国王者に挑む淀工です。
キックオフ直前には雪が降り始めました。

先に結果を発表しますと92-0で仰星の勝利です。

仰星はさすがの一言。
去年に引き続き、展開とつなぎが健在で
トライをとるのに陣地は関係ありません。

本当にトライを取るときは一瞬です。
ディフェンスを追いつかせないアタックで
淀工を翻弄していました。


しかし
淀工の雰囲気は暗くも重くもありませんでした。
相手にナイスタックルが決まればみんなで称えて盛り上がり
トライを奪われても味方を責めるような声はなかったです。

なんだか見ていて「あぁ、いいなぁ」と感じました。
負けているんですよ、大差で。
でも見ていて、かわいそうだなとか
見てられないなとはなりませんでした。

トライを取ることはできませんでしたが
後半はモールで仰星を苦しめる場面もありました。
あと5メートルでトライというところまで押し込まれても
得点を許さないのは仰星のプライド、王者の強みだと思います。

前半に68点とられたことを考えると
後半の健闘ぶりがよくわかりますが
そこで闘っていないような印象を受けました。

普段練習していることを王者相手にチャレンジして
どこまで通用するのか自分たちを試す。
もちろん勝ち負けも大事ですが、
そんな価値観というか試合観もあって良い。
むしろそういう考え方のほうが大事なんじゃないかと
考えさせられる一戦でした。






朝高vs関大北陽


大トリは本日1番注目している試合です。
最近メキメキと実力を伸ばしている北陽と
昨年惜しくも花園出場を逃しましたが、実力は折り紙付きの朝高の一戦。

他の高校や関係者も注目しているのでしょうギャラリーの数も多いです。



北陽は学校が近いからなのか
なんとサッカー部と野球部も応援に駆けつけています。



いやー
見るほうにもチカラがはいりますね。



先制トライは朝高でした。
ハイパントから
北陽がミスして落ちたボールを足にかけてトライ。

ディフェンスを崩して取ったトライではないので
浮かれてはいられません。

すぐさま北陽もトライを返します
朝高ゴール前で獲得したペナルティで
キャプテンでもある13番がクイックで攻めて
インゴールに飛び込みました。


うん、めちゃくちゃ良い試合になりそう。
寒い中きて、
足先の感覚なくなりながらも
雪に振られながらも
ちゃんと4試合目まで見ててよかった。。。

と自分の頑張りを絶賛していたのはここだけの秘密です。

その後も
一進一退が続きます。

朝高はチームとしてのバランスがすごく良くて
目立った穴がないんですよね。

対して北陽はフォワードがデカい。そして速い。
プロップとフッカーが走れるキャラとか反則。
何度もラインブレイクしてました。


キックでの陣地の取り合いは朝高に軍配があがります。
キックの飛距離もさることながら
蹴るタイミングや落とす場所も正確でした。

前半は19-12朝高リードでおえます


雪はいつの間にか止んでました。

両チーム応援の声の大きさがすごいですね。
おそらく保護者の方々だと思いますが
応援にもめちゃくちゃ熱が入ってました。

この応援も高校ラグビーの面白いところで
トップリーグとか大学ラグビーであるような
ヤジを飛ばしたり文句言ったりというのがあまりないんですよね。

攻められているときのおばちゃんたちが発する
「とめてーーー!!!」とか

ラグビー知ってるおっちゃんたちの
「ナイス!!」とか「低くはいれ!!」とか

誰かが痛んでいるときにお母さん方が
「ケガしたんかな?誰?○○(試合出てる選手の名前)?
えっ、うちの子?大丈夫かいなー?」
とか。

ただ聞いてるだけでも面白いです。



後半は
総合力で若干上回る朝高のペース。

北陽はディフェンスでしっかり前に出ます。
タックルもよく。チャンスはありますが、
あとひとつというところでボールが繋がりません。

流れを引き寄せたのは朝高の10番の個人技でした。
北陽陣内10メートル付近のラインアウトでモールを組み
ハーフからスタンドがフラットでボールをもらいます。
ボールを受けた時点でトイメンのディフェンスをずらして抜き去り
そのままフルバックもかわしてトライ。

このトライで勢いづき
朝高ディフェンスも前に出はじめタックルが刺さります。
これまでゲインされていた北陽の大型フォワードを
ドンピシャのタックルでノックオンさせる場面もありました。


このまま点差が開くかと思われましたが
北陽も黙っているわけがありません。

ペナルティのクイックからフルバックがラインブレイク。
朝高ゴール前に迫ると
ラックサイドでフォワードが押し込みトライ。
あきらめの気持ちは微塵も感じられません。

しかしリスタートのキックオフから
何回かポイントをつくったあとに
北陽がしたテリトリーキックを朝高の選手がチャージ。

キャリバックで朝高スクラムとなります。

ここでトライを取られると反撃の目が潰えてしまう大事な場面。
北陽が粘って粘って3回目のスクラム。

朝高のフルバック(恐らく)
スクラムから直接ボールをもらい
1on1をつくりトイメンをステップでかわしてトライ。

勝負アリでした。




久しぶりに


最後の朝高と北陽の一戦はヒリヒリしました。
多分会場の雰囲気もあったと思います。(7割くらいw)

ぼくはどっちの側にも属していなかったので
特別な感情はなかったんですけど、
それでも声が出そうになりましたからね。

やっぱり現地で試合を観戦するのは良かったです!
生だから感じられることも多かったはずですし
なにより楽しかった!!!

さすがに雪はもう勘弁してほしいですけどね、、、
次の観戦時は足元の防寒対策をしっかりします。