グルタミン
あなたは知っていますか?
「グルタミン」の存在を。
日常的に激しいトレーニングをする人にとっては
もはや必需品といえる「アミノ酸」の1種なんです。
グルタミンとは
ずばりストレスを感じたときに必要量が急増するアミノ酸
です。
ストレスと聞くと
精神的なものをイメージしがちですが
練習やウエイトトレーニングのような肉体的刺激も
身体にとっては非常に強いストレスとなっています。
なので
日ごろハードな練習をしているラグビープレーヤーは
意識的して摂取したいですね。
ちなみに
グルタミンは体内で合成できるので
必須アミノ酸ではありません。
ただし
ある条件下では
その需要量が増加するので
「条件下必須アミノ酸」
と呼ばれます。
また
免疫細胞や
消化管の粘膜細胞の主なエネルギー源でもあります。
嬉しい3つの効果
トレーニングをする上でなぜグルタミンを摂ったほうが良いのか。
その理由を説明していきますね。
筋肉の分解を防ぐ
最初から大きなメリットですね~。では、簡単に説明していきましょう。
トレーニングをハードに行うと
当たり前ですが、疲労しますよね。
身体はそれをストレスだと感じて
ストレスに対抗するエネルギーを作りだそうとします。
グルタミンは
そのエネルギーの材料として使われます。
では、そのエネルギーを作るときに
グルタミンが足りていない場合どうなるのでしょう。
筋肉から取り出してくるんです。
つまり
筋肉が分解されるということです。
せっかくハードなトレーニングをしているのに
筋肉が分解されるのは、もったいないですよね。
そこで
グルタミンを外部から摂取するのです。
外部からグルタミンを摂取することによって
筋肉からグルタミンを取り出す必要がなくなるので
筋肉の分解を防ぐことができます。
また
タンパク質の合成を高める作用もあるので
筋肉の回復を促進する効果もあります。
持久力のアップ
これも見逃せないメリットですね。グルタミンには
筋肉にため込めるエネルギーの量を増やす効果があります。
無酸素運動下では
筋肉にため込んだエネルギーが使われます。
ラグビーは
無酸素運動と有酸素運動をくり返すので
無酸素でできる回数が増えたり
その時間が長くなることは
持久力のアップにつながります。
免疫を高める
試合でベストなパフォーマンスを発揮するためには体調を万全に整えることが必要になりますよね。
体調管理といえば
「免疫力を下げないように」
とよく言われませんでしたか?
血液中にある白血球や
リンパ球などの免疫細胞は
グルタミンをエネルギーとして使っています。
つまり
グルタミンを摂取することは
免疫レベルを高めることにつながるので
風邪を引きにくくしたり
ケガからの回復を早めたりすることが可能となります。
健康的な食事をしていても
グルタミンが不足することによる
免疫力の低下を招くことはあるため
ストレスが過大にかかる場合は
サプリメントなどで補うことも必要になります。
他にも
成長ホルモンの分泌を高める効果や
脂肪をつきづらくする効果もあります。
練習後がオススメ
合宿などでハードに練習した後に
ご飯をいっぱい食べろと言われても
胃がうけつけなくて食べられない経験は
部活あるあるですよね。
なぜ食べる気にならないのかというと
トレーニングの直後は
胃腸の血流が筋肉にまわされており
それに加えて交感神経が優位な状態だからです。
要するに
身体が戦闘モードで興奮しているんですよ。
しかしこの状態でも
グルタミンならば消化の必要がないため、迅速に吸収されます。
これを考えると
「トレーニング直後」に摂取するのが効率的なんです。
オススメの方法は
・トレーニング直後にグルタミンを摂取する
↓
・血流が胃腸に戻り、副交感神経が優位になるのを待つ
↓
・プロテインを飲む、もしくは食事する
です。
トレーニングを無駄にしない
トレーニングの効果を高めるために栄養の知識は不可欠です。
ハードな練習を重ねてきたのに
試合当日に体調を崩してしまって
最高のパフォーマンスが発揮できないのは悲しいですし
悔いが残ります。
そんな思いをしないためにも
少しずつ身近なところから知識をつけていきましょう。
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