部活
小学生の高学年くらいから
週にいちどクラブ活動が始まって
中学生になると本格的に
「部活動」というものが始まりました。
中学、高校では
週に6日ラグビー漬けの毎日を送り
大学生になっても
なんやかんやでラグビー部に入るような
ラグビーバカでしたね。
考えてみると
10代の前半から20代の前半までの
だいたい10年くらい
「部活動」というものに関わっていました。
今回は
各カテゴリーの部活動で
感じたことを思い返してみます。
何も考えずビビりながらも楽しかった中学時代
珍しいことに
地元の公立の中学校には
たまたまラグビー部がありました。
小学生のときから仲が良かった友達たちが
みんなラグビー部に入ると言い出したので
とりあえず
自分も体験入部してみて
タッチフットをしたところ
すごく楽しく
これはハマりそうという気がしたので
その日に入部を決めました。
残念ながら、この時点では
ラグビーがコンタクトスポーツであるということを
知らなかったんですよ。(笑)
ガラの悪い中学校だったこともあり
ヤンチャな先輩が多く
いつもビビりながら練習していました。
しんどいことも多かったですが
タッチフットは相変わらず楽しく
(ミスしてキレられるのがめっちゃ怖くて超ビビりながらでしたが)
徐々に上手になるのが目に見えてわかるのも
刺激的でした。
はじめた動機は友達で
続けた理由は先輩が怖いから。
そんな感じでも
3年生になる頃には
ラグビー自体が楽しいと思うようになってましたね。
そこそこ強いチームだったので
試合に勝つことが多く
それも楽しさを感じる大きなポイントだったと思います。
この頃は特に目的なんて考えず
本当にただただラグビーをしていただけでした。
最後は負けて終わりましたが
大きな後悔もなく、ある程度楽しかったと思える3年間でした。
両立のしんどさと理由がわからなくなった高校時代
入学したのは私立の高校で
国立大学への進学を目指すクラスでした。
スポーツの特待生のクラスもあり
ラグビー部のほとんどはスポーツクラスの生徒だったんですよね。
そんな環境だったのに
勉強と部活の両立は
あまり深く考えずにラグビー部に入部しました。
中学生の時と比べると人数が多いので(ひと学年20人くらい)
練習の種類は豊富で、充実した内容でしたね。
学年が上がるにつれて
ハードになったのは勉強のほうでした。
もともと勉強熱心ではないのもあり
自宅で勉強する習慣がなかったのは
今思えば痛かったです。
授業がつまらなかったのか
疲れていたのか定かではありませんが
とにかく授業中は眠気と戦っていましたね。
3年生になると進学のこともあり
春の大会がおわると休部することにしました。
学力的には
休部する必要はなかったと思いますが
精神的にいっぱいいっぱいだったんです。
ケガが重なったことも
大きかったかもしれません。
「なんでわざわざこんなしんどい思いまでして
ラグビーしてるんやろう…」
なんてことを考えていました。
元来、人に相談するタイプではなく
少し考えて決断したら速攻で動く性格なので
休部しようと決めたその日に
顧問の先生に伝えて
復帰することなく卒業しました。
こう書くとなんか悲しそうですが
全然そんなことはなく(笑)
部活の友達とは仲が良いままでしたし
ちゃっかり卒部式にも出席しちゃいました。
ラグビーとの距離感が難しかった大学時代
休部したおかげで(?)
無事に国立大学へ進学できました。
ラグビーするかどうかは
考えてませんでしたが
練習風景を見ると
またラグビーをしたい気持ちが沸き上がってきたので
ラグビー部に入部することにしたんです。
大学のラグビー部は
全部員の半分くらいが未経験者でした。
人数も少なかったのですが
なぜか週6日ガッツリ練習がある
真面目な部活でしたね。
練習の内容はというと
ランメニューが中心でした。
レベルの違いを気にしなくて済むし
フィットネスが試合に必要なのも事実なので
最初はある意味、合理的だと思う部分もあったんですよ。
ただ、途中からは
走っている間ずっと
「なんでラグビーしてるんやろう」
と頭の中で自問していました。
もともと
楽しくてラグビーを始めたはずなのに
練習は基本的に面白くない。
でも
ラグビー部の同期は良いやつばっかりだし
雰囲気も今までの部活と比べると抜群に楽しいものでした。
高校と大学での生活の違いは
自由度の高さだと思います。
アルバイトを始めたり
付き合うひとができたり
遊びの幅も広がりますからね。
そんな中で
好きなラグビーがあまり充実していない。
相変わらず
試合は楽しかったのが救いでしたが
不満は大きくなる一方でした。
学年が上がると
ラグビー部という組織を
運営する側になっていきますよね。
立場が変わりつつある中で
考えていたのは
「なぜみんなラグビーをしているのか」
でした。
このくらいから
正直、不思議でたまらなかったんです。
経験者ですら楽しくない練習は
未経験者にとってはもっとつまらないだろうと。
これなら
アルバイトに精を出している方が
まだマシなんじゃないか
なんて思ったりもしました。
ネガティブなことばかり書いていますが
「ラグビー部」はとても素晴らしい団体でした。
上下関係はほとんどないし
面白いひとが多く、みんな優しかったですしね。
なので
辞めるという選択肢は浮かびませんでした。
だからこそ
やりきれなかったんだと思います。
1番上の学年になったときには
部活をする意味をめちゃくちゃ考えていました。
後輩を同じ目にあわせたくない
という想いが頭の中にあったんですよね。
結論は出ていませんでしたが
何か少しでも意味のある1年にしたい
という気持ちでがんばっていた気がします。
結局そのまま
結論は出せずに引退することになります。
モヤモヤは今でも
卒業して
かなり年月が過ぎた今でも
「部活動の意義」を考え続けています。
これまでの
自分の原体験を考えると
「部活動」は
決して無駄ではありませんでした。
でも「部活動」には
もっと可能性があると思うんです。
トップアスリートになることや
試合で勝つことは
わかりやすい「価値」です。
ですが
そのほかにも
まだ見えていない「価値」が
「部活動」にはあると感じています。
いまはまだ
見えていない「価値」を探るために
卒業した大学のラグビー部で
トライ&エラーを繰り返していきます。
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